現在の社会は、資本・工場・機械などの生産手段をもって企業を経営する使用者と、労働力を企業に提供し賃金を受け取って生活している労働者がいます。
社会の大多数を占める労働者ですが、「働く条件を良くしてほしい」「私たちの生活を向上させてほしい」、そんな要望を持っていても、一人の力ではなかなか解決することはできません。
これらのことに対し、使用者と対等の立場に立つために団結し会社と交渉していく権利が憲法第28条に定められており、この集合体が労働組合になります。
雇用の安定・確保をベースにした経済的労働条件の向上は、労働組合が最も力を入れている活動です。
※「定期労使協議会」は、原則として年3回実施されます。(通常は5・9・12月)
現在決められているルールが正しく守られ、運用されているかどうかのチェックをしています。
(1)組合員の配転チェック
- 転勤はサラリーマンとしてやむを得ないことですが、組合員の状況(通勤・家族環境 等)を考えることなく、
会社の一方的な命令で配転されることのないようチェックします。
(2)職場の安全チェック・環境改善チェック
- 安心して働ける職場づくりに向けて、安全面や衛生面のチェックを行い、改善に結びつけます。
(3)労働時間のチェック
- 発生した時間外勤務が正しく申告されているか、協定を上回る残業等の時間外勤務は発生していないか、
休憩時間・休日のルールは守られているかなどのチェックをします。
労働組合が集まって「労働者福祉協議会」を結成し、下記3団体がそれぞれ労働者のための福祉事業活動をしています。
労働組合の方針や目標に対しては、全組合員の理解と協力がなければ強力な組合活動はできません。このため組合活動に関する情報や、組合員に対するサービスをわかりやすい形で提供できるようPR活動(機関紙『がいし』)に力を入れています。
また、組合役員の資質向上や、組合員の抱える問題・ニーズを把握(『わいわいトーク』)し、組合活動に反映させる取組みも行っています。
日本ガイシ労働組合では、「生涯生活設計援助施策」の一環として各年代に応じたセミナーを企画・開催しています。
専門の講師を招いて、将来設計のための経済や、健康などに関する講義を中心に、テーブルマナー講座やソムリエによるワイン講座なども加え、それぞれの年代のニーズに合った内容で実施しています。
対象となる方には、労働組合から事前にご案内を差し上げますので、是非ご参加下さい。
組合員の一層の親睦を図るため、レクリエーション活動(スキーツアー・バス旅行・野球観戦など)を実施しています。
ボランティア活動としては、カンパや、神宮東公園をはじめとする事業所周辺のゴミ拾い運動などを行っています。
カンパ金については、中部盲導犬協会・小規模福祉施設、そして、青年婦人部が毎年訪問を行なっている「若草学園」などに寄付をしています。
更に、自然災害発生時にタイムリーな支援ができるよう「カンパ資金」も積み立てています。
労働組合の目的は労働者の生活を良くすることにありますが、会社側との交渉だけでは解決できない問題もいろいろあります。例を挙げれば、物価の問題・税金の問題・社会保障の問題などがこれにあたり、政治的な解決を必要とします。このため労働組合では、私たちの意志を反映してくれる人を選挙活動を通じ政治の場に送り出す運動も行なっています。
みなさんが普通に生活していても、少なからずトラブルは発生します。
労働組合では、金銭的な問題・家庭問題・交通事故の問題・暴力団関係の問題などについての相談を受け、解決に向けて努力します。
対応範囲を超える問題については、労働組合の顧問弁護士に依頼しています。